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ロストワックス金型(押し型)の費用と開型判断:御嘉鑫科技


 

発売日:[2026/10/8]
 

ロストワックス金型のすべて:押し型の構造・費用・開型判断

シングルキャビティの押し型は数千ドル、複雑な金型は3万ドル超の見積もりです。両方とも孔位置を0.1mm級に抑えられます。差は精度ではなく、型寿命・タクト・1個あたりコストにあり、その帳簿は型を削る前に清算しておくべきものです。ロストワックス金型(押し型)は、中数量鋳造のコスト構造で最大の前払い項目です。

本稿では押し型の種類、収縮率補正、費用レンジ、量産償却を分解し、最後に開型前チェックリストを示します。御嘉鑫科技の工装レビューの標準順序です。

要点まとめ

  • ロストワックス金型(押し型)がワックス型の精度上限とタクトを決める
  • シングルキャビティは600-2,500ドル、複雑な金型は3万ドル超に届く
  • 年1,000個では償却は1個あたり3-12ドル、年50,000個では0.06-0.24ドル
  • 設計凍結前のDFMレビューを省くと、後の型修正コストが倍になる

一、ロストワックス金型とは:工程チェーンにおける押し型の位置

押し型はワックスを成形する工装で、チェーンの最上流に置かれます。金型がワックス型を成形し、ワックス型はツリーに組付け、シェル掛け、脱ワックス、注湯へ進みます。

キャビティ内のフィレットも抜き勾配も、そのまま鋳物へ写ります。ワックス工程の上限を押し型が決めるため、後の工程の腕では取り戻せません。上流の受け渡しは、このワックス型製作の上流工程 にまとめています。

二、押し型の種類:金属型 vs 3Dプリント ワックス型

種類費用レンジ型作製期間適した数量
アルミ シングルキャビティ低2-4週年1,000個未満
鋼鉄 マルチキャビティ中〜高4-8週数万個
複雑なインサート型高8-12週高タクト量産
3Dプリント ワックス開型不要日単位試作・小ロット

3Dプリント ロストワックスは試作検証と数百個規模のロットに向き、開型費を省く代わりに個単価が上がります。量産の主戦場は金属型のままです。型と鋳物の組み合わせは、このワックス成形から製品までの一覧 で確認できます。

三、押し型の材質とキャビティ設計の要点

アルミ型は熱伝導が良く加工も速く、中小数量に向きます。鋼鉄型は高タクトで長寿命です。キャビティ設計は四点を押さえます。

分割面の選定、抜き勾配、排気、中子位置です。ワックス型のインサート構造は局所的なアンダーカットも担うため、設計段階で確定しておきます。工程全体の文脈は、このロストワックスの工程全体像 を参照してください。

四、収縮率補正:ワックス型から鋳物までの寸法チェーン

ワックスの収縮と金属の収縮を合わせると、総収縮率はおおむね1.8%-2.2%で、鋼種と形状で変動します。押し型は総収縮率ぶん大きく削り、初品の実測で戻し修正します。ワックス型 収縮率はどう決めるか。答えは、幅を持たせ、修正しろを残し、初品の三次元測定データで決めることです。

公差がここからどう伝播するかは、公差は金型から始まる で解説しています。

五、ロストワックス金型の費用構成と量産償却

型費用の目安は次のとおりです。シングルキャビティは600-2,500ドル、マルチキャビティは2,000-12,000ドルです。複雑なインサート型は15,000-30,000ドル超に達します。年1,000個では償却は1個あたり約3-12ドル、年50,000個では約0.06-0.24ドルです。

ダイカスト金型の2万〜10万ドル超という参入線と比べると、中数量でのロストワックス金型の工装負担は明らかに軽く済みます。背景資料として、NIST の製造プロジェクト と ASM International の工程資料 を挙げます。

六、ロストワックス金型の開型前に確認すべき5つのこと

一つ目、設計凍結とDFMレビューの完了。二つ目、鋼種に紐づいた収縮率基準。三つ目、分割面・中子・アンダーカット案の確定。

四つ目、初品検査項目と受入等級を契約に明記し、私どもの初品検査と品質体制 と整合させます。五つ目、保守責任と修正サイクルの取り決め。御嘉鑫科技はこの五点をリスト化して、開型評価の段階で納品します。

七、シングルとマルチキャビティの経済数量分岐

多取りの判断分岐は、おおむね年数千個です。数量が小さければマルチは償却できず、大きければシングルがタクトを絞ります。マルチはワックス型の寸法ばらつきとランナーバランスの問題も持ち込みます。判断基準は年間数量と納入タクトであり、直感ではありません。

八、金型の保守と寿命管理

押し型の寿命は万ショット単位で数え、保守が劣化速度を決めます。分割面の清掃、排気確認、溶接補修を定期的に行うと、寿命はほぼ倍になります。御嘉鑫科技ではショット数台帳を付け、寿命末期に備えて予備型を先行手配します。これで供給が途切れません。

九、まとめ:設計凍結から開型判断まで

ロストワックス金型の判断チェーンは、設計凍結、DFMレビュー、種類選定、収縮率確定、開型と初品検証、という順に進みます。ここで一つ、避けて通れない話を。開型後の型修正は高くつくため、凍結前のレビューは省けません。

3Dプリント ロストワックスは試作と小ロットに適しますが、個単価と表面の一貫性は金属型量産品と同一視できません。図面をお送りいただければ、開型前の評価を依頼する からどうぞ。

よくある質問(FAQ)

ロストワックス金型の費用はどれくらいですか?

シングルキャビティ 600-2,500ドル、マルチキャビティ 2,000-12,000ドル、複雑なインサート型は3万ドル超です。正確な見積もりは構造とキャビティ数次第です。

型作製の期間はどれほどかかりますか?

通常は4-8週、複雑なインサート型は初品検証込みで8-12週です。3Dプリント ワックスなら日単位に圧縮できます。

収縮率はどう決めますか?

鋼種と形状ごとに総収縮率の幅を与え、型は大きめに削り、初品実測で戻します。一度限りの確定はしません。

シングルとマルチ、どちらを選ぶべきですか?

年数千個が一般的な分岐です。小数量はシングル、数量とタクトが厳しい場合だけマルチです。

3Dプリント ワックスで開型を省けますか?

試作と数百個規模なら可能です。量産のタクト・個単価・一貫性は引き続き金属型が必要です。